役職別ケーススタディ

入社3年目までに身につけたいビジネススキル

入社3年目までに身につけたいビジネススキル

入社3年目になると、仕事にもすっかり慣れ、後輩もでき、
大きめの仕事も任されるようになってきます。

一方で同級生や同期の活躍が目につき始め、
人生に焦り始めるのもこの頃です。


労働政策研究・研修機構の「若年者の離職理由と職場定着に関する調査」によると、
若い人の早期退職の理由として、、

「仕事上のストレスが大きい」(31.7%)、
「会社の将来性・安定性に期待が持てない」(28.3%)、
「職場の人間関係がつらい」(20.4%)

などが挙がっています。

今までやったことのない仕事、大きなプレッシャーによるストレス、
学生時代とは大きく異なる人間関係など、さまざまな要因が重なり、
早期退職へとつながってしまいます。

早期退職はキャリアプランとして一般的にあまり良く見られないため、
できる限りこの問題を回避し、解決しておかなければなりません。

コミュニケーション能力を高めて信頼関係を築く

「仕事のストレス」「会社への期待」「職場の人間関係」、
これらの問題はすべて「コミュニケーション能力」が関係しています。

上司や同僚、クライアントなど、他者とのコミュニケーションが
とれていて、しっかりとした信頼関係が築けていれば、
上司に助言をもらい、同僚や部下と協力しながら仕事することができます。

全員が協力して仕事することにより、会社全体の業績アップにもつながり、
よい人間関係を築くことができます。

コミュニケーション能力を高めることは、
あらゆる問題を解決することにつながります。

コミュニケーション能力を高める際に重要になるのは、
いかに相手との信頼関係を築くか、という点です。

相手と深い信頼関係が築けていれば、
打ち合わせや業務指示のやり取りもスムーズに行えます。

相手との信頼関係を速く築く方法はいくつかありますが、
相手の特徴を理解して、その特徴を活用する方法があります。

具体的には相手の五感で優れている点を刺激する、というものです。

私たちは視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚という、
五感を活用して生活しています。

人によってどの感覚が優れているかというのは異なります。
優れている感覚を判断する方法はいくつかありますが、
相手の言葉づかいから判断することもできます。

例えば、「状況が見える」や「明るい兆し」という映像に関する
言葉を多く使う人は視覚が優れているといえます。

「にぎやかな」や「ガンガン鳴る」といった音声に関する言葉を
多く使う人は聴覚が優れているといえます。

「柔らかい」や「暖かい」、「美味しい」など、感覚に関する
言葉を多く使う人は体感覚が優れていると考えられます。

相手がどの感覚が優れているかということが判断できたら、
相手の優れている感覚にあわせて、こちらの言葉遣いや表現を変えることで、
相手の共感を得やすくなります。

コミュニケーション能力を高める方法は数多くあり、
方法を学んで実践することで、高め続けることが可能です。

コミュニケーション能力はビジネススキルを高めるだけでなく、
周囲からの評価や自分自身のキャリア形成にも大いに役立ちます。

あらゆるビジネスの基礎となるコミュニケーション能力を
できる限りはやい段階で身につけていきましょう。